悠久山公園でトキ近似種の飼育を開始―その理由?


57-1toki.jpg 13日、多摩動物園から譲り受けたトキ近似種、クロトキ4羽とムギワラトキ2羽が、悠久山公園に到着しました。翌14日には、中貫保育園の園児たちと歓迎式を行い、一般市民にも公開しました。
 環境省は、鳥インフルエンザによるトキ全滅のリスクを回避するため、トキの分散飼育の方針を打ち出しました。佐渡以外の地で増やしたトキを佐渡に返すことにより、トキの自然復帰を進めようという政策です。
 寺泊と合併し佐渡との友好関係ができた長岡市は、自然復帰を応援する意味から、分散飼育候補地への名乗りを上げました。
 長岡市以外には、出雲市と能登地域の2地域が名乗りを上げています。それらの地域では、既にトキ近似種の飼育を始めています。長岡市でのトキ近似種飼育は、本格的な分散飼育を実施するための予行演習です。


57-2toki.jpg 長岡市は、寺泊港を通じて佐渡市との連携を強化しています。守門岳から日本海を経て佐渡につながる壮大な地域連携の象徴になると確信しています。
 最初、泉田知事から災害復興の象徴として山古志地域でのトキ飼育の示唆をいただきました。知事には、災害復興という視点以外にも、佐渡の応援としての分散飼育に同じ県内の市町村から一つぐらい名乗りを上げて欲しいというお気持ちもあったと思います。私は、知事のその郷土愛に触発されてトキの分散飼育に名乗りを上げることとしました。
 その後、専門家による検討を進めた結果、佐渡との関係と小雪を理由に、トキの飼育は寺泊地域で行うことにしました。
 悠久山公園の小動物園も新しい仲間ができてにぎやかになりました。トキ近似種の飼育は、今後ずっと続ける方針です。皆さん、ぜひ、見に行ってください。