平和を考えるシンポジウム「山本五十六とハワイ交流」を開催


027-1isoroku.jpg 21日、「山本五十六とハワイ交流と題したシンポジウムを開催しました。「海燃ゆ山本五十六の生涯」の著者である工藤美代子氏の講演の後、工藤氏と私とが対談しました。
 このシンポジウムを開催した目的は、山本五十六の出身地である長岡市と真珠湾のあるホノルル市との交流を進める意義を考えようというものです。結論から言えば、不幸な歴史を乗り越え、両市が相互に交流するなかで理解を深めることは、世界平和に貢献できると考えています。

 ホノルル市との交流を深めようと考えたきっかけは、昨年全国市長会副会長として日米市長会議に参加した際、山本五十六に対するアメリカ側の見解を聞き、目からうろこが落ちる思いをしたことにあります。
 ハネマン市長をはじめアメリカ側は、シビリアンコントロールを国是とするアメリカから見れば、戦争の責任は開戦を決定した日本政府にあり、その決定に従い最善を尽くした軍人に責任はないということでした。戦争の責任を個人ではなく、組織や体制にあるという見解こそ、平和を願う上で必要な見識ではないかと思います。
 また、長岡市は空襲により子供も含め1,476名の命が奪われた地域です。このことを、アメリカ側に知ってもらうことも大切だと思います。
 相互理解が深まりわだかまりが解消すれば、その時こそ、鎮魂と平和への祈りを込めた長岡の花火を真珠湾で打ち上げることも可能になると確信します。