長岡市がトキの分散飼育地に決定


72-1 toki.jpg 19日、長岡市がトキの分散飼育地の一つとして選定され、斉藤環境大臣から選定決定書を交付されました。(写真)
 鳥インフルエンザによる絶滅を防止するためトキを全国の数地域で分散飼育することは、5年前の平成16年1月に決定されました。その後、石川県と出雲市は早くからトキの近縁種を飼育し分散飼育に備えてきました。今回、この二地区とともに長岡市も選ばれたわけです。
 斉藤大臣には、「長岡市は、佐渡での野生復帰の応援をするため努力したい。」と申し上げました。


57-1toki.jpg 泉田知事は、就任直後にトキの分散飼育が既に決定されていることを知り、これまでトキの繁殖に尽力してきた佐渡市民や新潟県民の気持ちを考慮すれば、県内で分散飼育したいという強い意欲を示されました。また、長岡市は、寺泊町と合併したことで、佐渡市との友好関係をこれまで以上に深めたいという意欲がありました。
 ですから、長岡市のトキの飼育は、あくまで佐渡の応援を目的にしています。繁殖したトキはあくまで佐渡に帰すことになります。
 一方、長岡市としては、せっかく飼育するのですから、餌となるドジョウを学校で養殖したり、トキと人間との関係を教える場とすることで、環境教育の拠点にします。そして、佐渡市民を手本にして、市民レベルでトキとかかわる状況を醸成したいと考えています。