長岡戦災資料館開館10年の歩みを綴った記念誌「語りつぐ長岡空襲」を発行しました。B5版フルカラー191ページで1冊1,500円で、長岡戦災資料館で販売しています。
実は、私が市長に就任した当時、戦災資料館を設置してほしいという要望がありましたが、空襲で市街地が焼失した長岡には、展示する資料がほとんど残っていないという悩みがありました。
しかし、悲惨な経験を語り継ぎいでいきたいという強い意欲持つ方が多数いらっしゃいましたので、その方々が資料館を育ててくださることを確信して設置を決断しました。
その後、古田島館長を中心にボランティアの皆さんが、焼夷弾などの遺品の収集、市民から寄付による母子像の制作、絵画や遺影の募集などを行い、展示の内容を次第に充実させてきました。
写真は、戦災資料館に寄せられた293人の遺影写真です。左ページの上から3段目の右端に当時の鶴田義隆市長の遺影も掲載されています。
市が戦災資料館を設置しているのは全国でも珍しいというご指摘もいただいています。
現在、市内に限らず県内外からも大勢の方が来館し、今年、来館者20万人を達成しました。
写真左は、空襲体験者12人の体験記です。市民から募集した体験画も掲載されています。
写真は、空襲で焼失した街並みを表示した9つの国民学校区毎の住宅地図です。
戦災資料館に展示していた桜井修氏作成による「1945・長岡戦災焼失図」を基本に、市民の指摘により修正を繰り返し、最終的に国民学校区別の地図にまとめました。
まさに、当初の期待通り、多数の市民の協力により一歩ずつ成長を続けてきた戦災資料館の歩みを余すところなく記録した記念誌となりました。これまでご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
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