6月6日、都内のホテルで開かれた全国市長会議で、来賓としてご出席いただいた安倍総理大臣の前で、会長として挨拶をしました。
当然、地方公務員給与問題等に対する全国市長会の主張を展開しましたが、総理の目前ですので会場内に多少の緊張感がありました。
挨拶の冒頭、「地方分権改革は明治維新以来の大改革です。戊辰戦争という国を二分する戦争がありましたが、強い日本を創らねばならないという共通の志があったため、戦争の悲劇を乗り越えることができたと思います。地方分権改革も国と地方が連携して取り組まなければなりません。総理には、来年度予算において、地方の主張をよく理解していただき、国と地方とが良きパートナーとして連携できるようご配慮いただけることを確信しています。」と述べました。
そのあと、明治維新に言及した流れの中で、「もっとも、戦争に敗れた側の長岡の市長としては、長州出身の安倍総理を前にすると、つい肩に力が入ってしまい多少厳しいことを申し上げますがどうかご容赦ください。」と続けたところ会場内に笑いが広がりました。
一方安倍総理も、「むしろ私のほうが、長岡市長の前で緊張します。以前、長岡に行った際に戦死した奇兵隊士の墓にお参りしたことがりましたが、きれいに管理されており、大変感銘を受けたことを思い出しました。」と、アドリブで応じてくれました。勝負はこれからですが、会場にほっとした空気が流れたことは言うまでもありません。
なお、私はこの会議で、三期目の会長に正式に選任されました。全国市長会は、全国812の市と区とで構成されています。この日は、約620人の市区長本人が出席しました。これに随行者や報道陣を加えると約1300人の前で挨拶をすることになります。過去数回の経験があるとはいえ、やはり緊張します。
私が議長をつとめ、約2時間の会議で7本の大会決議等を採択しましたが、終わってみると、わきの下が汗でぐっしょり濡れていました。
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