東映(株)は、長岡出身の山本五十六を主人公とした映画「連合艦隊司令長官 山本五十六」を製作することを決定、5月9日、長岡市役所で記者会見を行い企画の内容を発表しました。
会見には、東映(株)の企画調整部長遠藤茂行氏、プロデューサーの小滝祥平氏、長岡商工会議所会頭の丸山智氏と私の4名が出席しました。
発表によれば、米国との力の差を熟知していたがゆえに日米の開戦直前まで平和の道を模索しつつも、真珠湾攻撃に踏み切らざるを得なかった山本五十六の苦悩を描くとのことです。
製作費は約10億円で、山本五十六役には役所広司を起用、他のキャストも豪華な顔ぶれになるとのことですが、具体的には6月以降に発表されます。
今回の映画では、故郷長岡を愛した人間山本五十六の真実の姿が世界に伝わることを期待しています。
おお~。私含め50歳以上の年代であれば「連合艦隊司令長官 山本五十六」と聞けば即座に三船敏郎版(1968年:東宝)が浮かびますが、ちょっと調べてみたらリメイクではなく全くの書き下ろしとか。年末の公開が待ち遠しいですね。
2005年に日本テレビ系で放映され翌年DVD化された「河合継之助 駆け抜けた蒼竜」(主演:中村勘三郎)では「そのためには国が割れてはいかん、長州征伐に巻き込まれてはいかん。」とか「戦は、戦はけしてしてはならぬのじゃ」と言うセリフで、幕藩の武士であることと、(正しい方向に導く)リーダーであることの葛藤を演じておりましたが、山本五十六も同様の立場にあり「戦争をやめさせるための開戦」に踏み切った姿がどう描かれるか、今般の未曾有の災害によりこの国に求められている重大な決意と重ね合わせると、この映画が、長岡人の考え方が、後生への一助となることを期待して止みません。