10月12日、長岡市での全国都市問題会議からとんぼ返りして、千葉市幕張の市町村アカデミーで、「災害対応力の向上-カギは現場力」と題して講義をしました。
「市町村議会議員特別セミナー~多様化する地域課題~」という一泊二日の研修の一環で、約120名の市町村議会議員を対象に一時間半の講義です。
講義のポイントは、次の通りです。
「災害対応準備は重要であるが、何よりも大切なのは「現場力」。「現場力」とは、第一に、災害現場、避難所、仮設住宅等の災害対応における各現場で、状況に応じて臨機応変に対応する力であり、第二に、被災者をはじめとする住民が生活の現場から立ち上がる力であると考える。その意味で、現場に最も近い存在である市町村長や市長村議会議員の果たすべき役割は極めて重要であることを、中越地震での経験を中心にして解説する。」
中越地震での経験、例えば、指定避難所以外の避難所の状況やマスコミ対応やコミュニティを重視した仮設住宅の建設等々、経験したものしかわからないお話をしました。
さすがは、現場を熟知している議員さん方です。熱心に聴いていただきましたし、質問もポイントをついた中身の濃いものでした。
「市町村アカデミー」とは通称で、正式には、「公益財団法人全国市町村研修財団市町村職員中央研修所」といいます。千葉市の幕張メッセのほど近くに環境の良い広大な敷地内にあります。年間、5千人強の市町村長、議員、職員等が泊まり込みで勉強します。
理事長は代々全国市長会長が就任しますので、2年前までの約8年間、私が理事長でした。その意味でも、古巣に帰ったような気持ちで、自分の経験談を思い切り話すことができました。本当にありがとうございました。
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