10月11日、長岡市のアオーレ長岡で、第80回全国都市問題会議が開催されました。テーマは、「市民協働による公共の拠点づくり」です。
当然、会場の「アオーレ長岡」の設計コンセプトが主要なテーマの一つになりました。
会場は、全国から参加した約2,200人の市長さんや市議会議員さんで一杯になりました。
最初に、アオーレ長岡の設計者である隈研吾さんが「場所の時代」と題してアオーレ長岡の設計、特に「ナカドマ」の意義等を中心に解説しました。
また、国内や世界の市役所等の公共施設が市民協働等の「場」の力を発揮している事例を紹介しました。
ついで、当時市長としてアオーレ長岡の建設を決断した私が登壇。長岡市の中心市街地の活性化は、市民の「誇り」を取り戻すことが目的であったこと、また、その手段として市民協働の拠点を創ることにより賑わいを創出することを目的としたアオーレ長岡の建設に踏み切ったこと、さらに、市は設計理念のみを明確に提示し、設計は隈さんに一任し一切口出しはしなかったこと等を力説しました。
また、三番目に、サイン計画やアオーレ動画等を作成した森本千絵さんが、動画の作成を通じて市民協働をどのように盛り上げたかについて講演しました。
実は、2016年に日本建築学会業績賞をこの三人でいただいたことが今回のリレー講演を行う契機となりました。なお、受賞理由は「市役所が、まちなみの形成とにぎわいの創出、及び、市民協働の場の創出に寄与する、新たな空間モデルの提示」でしたので、今回の会議のテーマにぴったりであったわけです。
夜の懇親会では、基調講演を行っていただいた本郷和人・東京大学史料編纂所教授や参加した市長さん等で盛り上がりました。
久しぶりにお会いした市長さんも大勢いらっしゃいましたので、楽しいひと時を過ごすことができました。
写真左は、本郷教授を囲んで磯田市長と私。写真右は、左から楠瀬・高知県須崎市長、松本・埼玉県和光市長、中重・鹿児島県霧島市長、高橋・新潟県村上市長です。
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