長岡造形大学が公立大学法人となってから三回目の入学式に出席し、大学設置者として次のように挨拶をしました。
・デザインとは、様々な価値を総合的にとらえて、課題をしっかりと把握したうえで形にしていくという意味が含まれています。デザインが幅広い概念をもっていることは、皆さんの未来もたいへん幅広いことを意味します。
・長岡市は大学設立時に70億円近い税金を投入しました。長岡市民がそれだけ大きな期待をして設立したことを理解していただき、皆さんもぜひ長岡市民の想いを心にしっかりと位置付けて、皆さん自身の未来のために勉学に励んでください。
長岡造形大学は、長岡市が土地と建物を整備し学校法人が運営を行ういわゆる「公設民営」方式で平成6年にスタートし、長岡市に密着した大学として、市民の強い期待に応えつつ着実に歩みを進めてきました。
その実績が評価され、平成26年に長岡市が設置者となる公立大学法人として認可された結果、国からは毎年7億円を超える公費が交付されるようになりました。
これは、長岡造形大学が全国的な大学として国に認知されたことに他ならず、その責任は、大学関係者のみならず設置者である長岡市にも課せられこととなりました。
そして、長岡造形大学は大きく変化しました。
・学費は年間約137万円が約58万円になりました。国からの交付金の効果です。
・志願者数と志願倍率は、H24は239人で倍率が1.0倍であったのに対し、H28年は1,030人で倍率は4.5倍となりました。
・県外からの入学者の比率が、H24の17%に対しH28は78%と大幅に増加し、全国から優秀な人材が集まるようになりました。
・企業からの求人が増え、就職率がH24.3卒の80%に対し、H28.3卒は91%と増加しました。
デザイン及びデザイン思考が地域振興や産業発展に有効な手段として注目を集める中、国公立大学で唯一のデザインに特化した大学としての存在価値を高めています。
長岡造形大学は余りにも、小規模過ぎないですか?
10~50年の中長期計画で最低でも五千人規模を目指して欲しいなー。
摂田屋の機那サフラン酒本舗の保存にも大きな力を貸していただいております。いい大学が長岡にできたと喜んであります。
この2016年3月,4月に長岡駅前商店街で行われたアートイベント、ヤングアート長岡では、思ったほど街に学生の姿が無く、バス代が高いせいもあるようで、学生達の足は遠いと感じました。
比べるには大学の規模はかなり違いますが、筑波大学のキャンパス交通システムでは筑波大学の学生/教職員は8,600円で1年間乗り放題だそうです。
学生が路線バスを自由に乗り降りできる安価な専用定期券を、造形大に限定せず、3大学1高専の学生が移動しやすくなれば、もっと街が元気になるのではないでしょうか。