隈研吾氏と一緒に完成間近いアオーレ長岡を視察しました。
鉄とコンクリートとガラスで構成された大規模な空間は、ともすると非人間的で冷たい空間に陥りがちですが、随所に手造り風の木材が使われており、温かみを感じることができる空間になったと思います。
木材は節や木目も目立ちますし、スノコ風のパネルも木材の幅も間隔もわざと不揃いに設計されており、手造り風の印象を強く出しています。
また、和紙、布等の地域の特産品も使われており、全体として「手造り風で人間的な空間になることが配慮されています。
中土間、市役所、議会、市民スペース、アリーナ、カフェ等の異なる目的のスペースが、複雑に絡み合い混然一体としたスペース構成となっており、まさに日本で初めての複合型公共施設となっています。
隈氏は、「このような複雑な空間構成を持つ複合型公共建築は世界で初めてだと思う。今後このような施設を「アオーレ型公共建築」と呼ぶようになるかもしれない。」とおっしゃっていました。