6月6日、松下政経塾で「地方自治における首長の役割と課題」と題して講義をしてきました。
松下政経塾は東海道線辻堂駅から徒歩約20分、茅ケ崎市の東、海岸よりの緑に囲まれた自然豊かな環境の中にありました。
皆さん、ここに合宿されているのだそうですが、いかにも勉強するしかないという環境ですね。
塾生は、1年目と2年目にあたる38期生・37期生13名に36期生の2名も参加、合計15名の精鋭の皆さん。
円卓を囲んでアッとホームな雰囲気の中でお話しすることができました。ただ、皆さんの表情や息づかいが肌で感じ取れる距離感は、良くも悪くも影響を受けてしまうという面があり、講師としては結構緊張するものだということを実感しました。
講義は四部構成としました。
第一章は、”長岡市長に当選するまで”と題し、699票差で当選した最初の草の根型長岡市長選挙について、市民の声を「聴くこと」の大切さと「参加」する仕組みづくりの大切さを力説。
第二章は、”首長の「厳しさ」と「楽しさ」”と題し、「厳しさ」は中越地震における雄太ちゃん救出現場の管理や避難所における数々の厳しい決断の例、「楽しさ」は、子育ての駅とアオーレ長岡を題材に、市民ニーズを聴きながら把握し、そのニーズに合わせて霞が関流の縦割り政策を総合化して新しい施策を創造する楽しさ等について説明。
第三章は、”真の地方分権への課題”と題し、全国市長会長時代における国と地方の協議の場や義務付け枠付の廃止等の実績を例に、基礎自治体(市町村)と国との関係を緊密化し地方分権を推進する大切さを説明。
第四章は、”楽しい施策-その他”と題し、中越地震からの市民協働型の復興や真珠湾での長岡花火の打ち上げ等の実例を紹介しました。
講義は、約2時間半にわたり。各段落ごとに質疑応答の時間を十分とりながら行いましたが、様々な質問が次々と飛んできて緊張しました。
例えば、「アオーレ長岡に対する反対意見にどんなものがあり、その意見にどのように対応しましたか?」など、私の話の内容を理解しようとする本質的な質問がほとんどで、手ごたえを十分に感じることができました。
鋭い質問に冷汗はかきましたが、それだけに、やりがいのある2時間半でした。
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