縄文文化が世界に誇るべき日本固有の文化であることを、東京オリンピック・パラリンピック期間中に世界に向けて発信することを目的とした「縄文文化発信サポーターズ」の設立総会を、都内ルポール麹町で開催しました。もちろん、オリンピックの聖火台に火焔型土器のデザインを採用していただくことも活動目的の一つです。
國學院大學名誉教授小林達雄先生、俳優・映画監督の津川雅彦さん、及び、私など5人の市町村長が呼びかけたところ、縄文遺跡を有する全国74市長村長と12名の文化人が参加してくださいました。
なお、当日は、小林達雄先生と津川雅彦さんの対談が行われました。
■小林達雄先生・津川雅彦さん対談要旨
・3.11の我慢、忍耐、礼節の理由を説明したいと思ったときに、安倍総理と話し合った結果、縄文時代からではないかという結論になった。
・精霊信仰が命の平等につながり、自然の恩恵として受け止める美徳となった。
・災害をも神の意志と受け止める美意識がある。
・火焔型土器の繊細さは土偶のような女性的な繊細さを感じる。
・日本人は平和が好きな人種ではないか。平和の期間が長いのは日本ならでは。
・火焔型土器の突起はむしろ邪魔。しかし無用なものを付けることで意志を表す。
・縄文文化は自慢というより誇りに思う!
私は、呼びかけ人代表として挨拶後、総会の議長を務め、新役員を選出しました。
新役員名簿
会長:國學院大學名誉教授 小林達雄
代表幹事:長岡市長(全国市長会長) 森民夫
幹事:川上村長(全国町村会長) 藤原忠彦
幹事:青森市長(縄文都市連絡協議会長) 鹿内博
幹事:三条市長(地域活性化推進首長連合会長) 國定勇人
幹事:津南町長(信濃川火焔街道連携協議会長) 上村憲司
顧問:俳優・映画監督 津川雅彦
来賓として、平田竹男・内閣官房2020年東京オリンピック・パラリンピック東京大会推進室長(代理:羽生雄一郎参事官)と近藤誠一・元文化庁長官をお迎えしました。
また、参加文化人として、森アーツセンター理事長・藤井宏昭さん(元駐英大使)、ニルソンデザイン研究所代表 望月昭秀さんにもご出席いただきました。
写真は、左から、近藤誠一・元文化庁長官、私、小林先生、津川雅彦さん、森アーツセンター理事長・藤井宏昭さんです。
会場入り口には、函館市、青森市、山形県舟形町、長野県茅野市、同富士見町、そして長岡市から、火焔型土器や土偶のレプリカが飾られ、参加者をお出迎えしました。
また、総会では、前田終止・霧島市長が、「オリンピックの開会式の聖火台に火焔型土器を飾って、それが全世界に情報発信するような取り組みを、しっかり位置付けていただきたい!」と、発言してくださいました。
オリンピック聖火台への火焔型土器のデザインの採用に向けて、大きな一歩となりました。
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