4月29日、新書大賞2014に輝いた「里山資本主義」の著者として活躍中の藻谷浩介氏が市長室を訪れました。
氏が(株)日本政策投資銀行に在籍していた当時、現在(株)エヌシィティ澤田正彦社長の部下だったというご縁があり、今回の特別講演が実現しました。
写真は、澤田社長と藻谷氏です。
開演に先立ち、次のように挨拶をしました。
私は全国市長会長として、地方分権の確立を目標として仕事をしています。現場を大事にする、現場から発想した血の通った政策が確立することが、地方分権の大切な理念です。
一方、放送業界は、テレビ局は資本も番組も東京とつながっているのですが、NCTやFM長岡など地域に密着したコミュニティ放送が定着してきました。これはメディア界の中央集権から地方分権の動きであり、長岡の文化、歴史、風土など、地域に密着した番組が作られることは大変価値があるものです。
今日の講演の藻谷浩介さんの著書・里山資本主義はベストセラーになりました。現代の人口減少問題は、東京の一極集中による地方の人口減少という厳しい現実がありますが、里山資本主義というのは、一種の価値観の転換であり、われわれ長岡を愛する市民にとって希望を与えてくれる内容です。今日は恐らくショッキングな話もあると思いますが、未来へ繋がる話をしていただけると期待しています。
この会場の皆さんが、長岡の文化を大切にし、地域に根差した政策を創造することにより、地方から元気を発信していくのだという希望を持っていただけることをご期待申し上げます。
藻谷浩介氏は、「里山資本主義と長岡」と題して、震災10年以降の長岡のまちづくりや人口減少・高齢化時代を乗り切る道筋等について講演しました。
藻谷氏は、昭和39年山口県で生まれ、昭和63年に東京大学法学部を卒業、現在、日本総合研究所調査部主席研究員、及び、㈱日本政策投資銀行地域企画部特任顧問をつとめておられます。
講演会場の外、ナカドマでは、肉食恐竜アロサウルスが大暴れする超リアル恐竜体験ライブ「ディノ・ア・ライブ」が行われ、大勢の子供連れの歓声が響いていました。
ライブの様子は、市役所応接室からよく見えました。
この日、恐竜体験ライブの他、ポケモンクイズ大会、ピカチュウ写真撮影会など、盛りだくさんの記念イベントが行われました。
アオーレ長岡は、約10,000人の来場者で大変賑わいました。
森市長、ブログでご丁寧にご紹介いただきありがとうございました。
また、前夜、当日朝とお忙しい中お付き合いいただき重ねてお礼申し上げます。NCTとしても地域メディアとして、微力ではありますが、長岡の発展のために精一杯努力する所存です。引き続き行政はじめ市内関係者と連携を取りながら、市民の皆様のご支持を得られるよう業務推進に努める所存ですので、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。なお、今週末5/10から講演会のNCT11chで放送が始まり、来週からは「雪国の絆 ほだれ祭」が全国CATVネットワークで全国放送されます。