6月15日、米百俵賞を「シルパカラ・アカデミー劇団」に贈呈しました。
シルパカラ・アカデミーは、国内外にバングラデシュの文化を発信するため、昭和49年に設立された国立芸術学院です。
平成18年3月、国際交流基金の活動の一環として、日本から京都「すわらじ劇園」木村進次氏がバングラディシュを訪問、戯曲「米百俵」を紹介したことをきっかけに、ドナルド・キーン氏の英文翻訳をベンガル語に翻訳し、アカデミーのゴラム・サルワー氏が脚本・監督し舞台劇に仕立てました。
シルパカラ・アカデミー劇団は、同年8月に初めて公演を行ったのを機に、芸術院に属する若者が「米百俵」を上演する劇団として特別に立ち上げた劇団です。
構成は25人。手作りの侍の衣裳や舞台装置、ちょんまげ姿で熱演しているベンガル人の姿は、当時の長岡を彷彿させる迫真の演技だといわれています。
また、米百俵ディー市民の集いに先立つ6月13日、昨年の米百俵賞の受賞者片桐和子さん・昭吾さんご夫妻が、その後の活動成果の報告に訪れてくださいました。
ご夫妻は、旅行先のインドで出会った路上生活の子どもたちのために、自己資金を投じて自立支援センター「子どもの憩いの村」を創設するなど支援を続けておられます。
今回、運営パートナーのルーツ・ローズさんと令嬢のアーシャ・ローズさんのお二人もお出でになり、「子どもの憩いの村」に学校が完成したという嬉しいご報告をいただきました。
インド、バングラディシュと、米百俵の精神の国際的な理解が広まりつつあることを実感しました。