佐渡トキ保護センターのトキ4羽(2組のペア)が、10月11日、長岡市寺泊夏戸の長岡市トキ分散飼育センターに到着しました。
4羽のトキは、移送用の箱からなかなか出てきませんでしたが、係員に抱きかかえられて飼育室に放たれると、早速止まり木でくつろいでいました。
ペアになってから日が浅いとのことで、少し距離を置いてお見合いをしているような様子が、可愛らしく感じました。
それにしても、ご覧のような狭い箱の中に入れられ、両津港から新潟港へ船で渡り、新潟港から寺泊まで車に揺られてきたわけですから、トキにしてみれば大変な冒険だったろうと思います。
長岡トキ分散飼育センターは、ご覧のような施設で、最大30羽のトキを受け入れる余裕があります。また、テン等の動物対策には万全を期しています。
トキの分散飼育は、国の計画に基づき、鳥インフルエンザ等の感染症による絶滅の危機の回避を目的とし、これまでに、石川県、出雲市、多摩動物公園で飼育しています。
各地で誕生したトキは、佐渡に里帰りさせ自然復帰等の応援をします。
佐渡と寺泊とは、赤泊と寺泊とを結ぶ航路があることから、従来から住民同士の交流が盛んですので、佐渡の応援ができることは嬉しいことです。
トキは、臆病な鳥ですので、一般公開はしませんが、長岡市では、モニター等を活用してトキ分散飼育センターを子供達の環境教育の場として育てていく方針です。