トキ分散飼育センターが完成 まずクロトキが入居


20110531-1_toki.jpg 長岡市寺泊地域夏戸地区に建設していた長岡市トキ分散飼育センターが完成、5月31日、竣工式を行いました。
 トキは、今秋、佐渡からこの施設に来る予定で、この日は、実績作りのため長岡市で飼育しふ化させたクロトキ(トキの近縁種)2羽を飼育ゲージに放鳥しました。

20110531-2_toki.jpg 鳥インフルエンザによりトキが全滅することを防止するため、環境省はトキを佐渡以外の地域で分散して飼育することを決定、近縁種のクロトキを飼育して飼育技術を研さんしてきた努力が認められ長岡市も出雲市、石川県とともに分散飼育地に選定されました。

 

20110531-3_toki.jpg 緑に囲まれ環境に恵まれた地域に立地し、ゲージも写真のように広々としています。また、テン等の野生動物対策も万全です。
 また、長岡市では、このセンターを子供達の環境教育の拠点として活用する方針で、準備を進めています。
 ここで生まれたトキは、いずれ佐渡に帰し野生に復帰させる計画で、従来から佐渡と深い交流がある寺泊地域が佐渡での野生復帰の応援をする意味合いもあります。多くのヒナが誕生して長岡市と佐渡との絆がさらに深まることを期待しています。