長岡藩主・牧野家の故郷である豊川市(愛知県)と災害の相互応援協定を締結することになり、3月26日、長岡市役所で、山脇実豊川市長も出席いただいて調印式を行いました。
牧野家の発祥の地である牛久保城址が豊川市にあることがご縁で、両市の交流は以前にもありました。
例えば、平成18年度の米百俵まつりでは、豊川市民が天下の奇祭として有名な「うなごうじ祭」を披露しました。また今年5月の藩校サミットにも、山脇市長が参加しました。
協定のポイントは、①牧野家の家訓「常在戦場」と「市民協働」の精神を生かした相互応援体制の構築。②長岡市の中越大震災で得たノウハウと、東海地震に備え防災力の強化に取り組む豊川市のノウハウの情報共有。③災害時、被災市に自主出動した場合の経費は応援市が負担、の3つです。
「うなごうじ祭り」は、城中に招かれ酒をふるまわれた領民が、城から出た直後に、良いと緊張が解けたことから、「うなごうじ」(ウジ虫)のようにごろごろ転がったという故事を表現したもので、天下の奇祭といわれています。
領民を城中に招いて酒をふるまうほど領主と領民との垣根が低かったという牧野家の精神は、「市民協働」という形に変わって現代の長岡にも息づいています。
防災は、市と市民とが一体にならなければなりません。両市とも牧野家の精神を両市とも受け継ぎ、市民と一体となった防災対策を進める決意を新たにしました。