排気ガスはテンプラの香り バイオ燃料製造開始


136-1BDF.jpg 市内の自動車整備業の伊丹自動車がバイオディーゼル燃料(BDF)製造プラントを完成させ、16日、その竣工式がありました。
 このプラントは、一日800?と県内トップクラスの生産能力を有し、4月から長岡市が回収を始めた使用済み天ぷら油も再生します。
 価格は軽油に比べ割安で、二酸化炭素の排出も削減します。

136-2BDF.jpg テープカットの後、BDFを燃料にしたトラックの試運転がありましたが、排気ガスはてんぷらを揚げた時のような良い香りがしました。

 自動車整備工場がBDF製造に乗り出した理由は、本業の自動車整備工場で培われたエンジンの専門知識や品質検査技術が転用できるため、性能と精度にこだわった優れた燃料になるからだそうです。


136-3BDF.jpg 精製装置は想像していたよりも大がかりではなく、大学の研究室に近い雰囲気です。

 長岡市は市民・事業者と協働し、食料・資源・エネルギーの地消・地産を目指した「菜の花プロジェクト」を推進しています。
 伊丹自動車の試みは、トップランナーとしての苦労があると思いますが、循環型社会の形成に向けて力強い第一歩になればと願っています。