雪が融け、春の息吹を感じる4月に新しい年度を迎えるという制度は、雪国では大きな意義があると思います。
今年度は、79名の新人が入ってきました。
今年で10回目の新人に対する辞令交付になりますが、全員で声をそろえて読み上げる宣誓を聞くと、いつも新鮮な気持ちになります。
今年は、次のように訓示をしました。
「社会人として仕事をする場合、意見が異なったり相性が合わない他人と協調しなければ始まらないことが圧倒的に多い。
学校での試験や受験は、あくまで個人と個人が競争する仕組みで、他人と共同するということは基本的にはあり得ないが、社会では、他人との共同作業が基本である。
また、試験や受験では、自分の力が足りないところを他人に補ってもらうことはできないが、社会では、自分の力が不足している部分をむしろ積極的に他人から補ってもらわなければならない。
さらに、努力の成果は試験や受験では個人の成績として帰ってくるが、社会ではチームの成績になる。
以上の違いを明確に意識し、早く組織の一員として成熟した職員になってほしい。」