天皇皇后両陛下が中越地震からの復興状況をご視察


031-1tennou.jpg 8日、天皇皇后両陛下を長岡市役所にお迎えする光栄に浴しました。宮内庁の指示に従い、ノーネクタイ、ノー上着でお迎えすることとなり、失礼にならないかと心配しましたが、両陛下や随行者もクールビズでお越しになられましたので安心しました。
 最初に私と泉田知事とで中越地震からの復興状況をご説明申し上げました。その後、災害復興に功績のあった市民10名一人一人に対し両陛下からねぎらいのお言葉を賜りました。

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 長岡市役所での昼食に同席させていただきました。最初は、災害に関する話題中心でしたが、後半は、長岡のフェニックス花火や来年の大河ドラマ「天地人」までが話題にのぼり、大変和やかな雰囲気となりました。

 午後は、山古志地域の視察に同行しました。意外にも、両陛下はマイクロバスにご乗車になり、私もご同乗させていただきましたので大変緊張しました。

 山古志地域では、まず新築された牛舎をご覧いただきました。災害で生き残った牛はどれかというご質問や牛の品種についておのご質問を熱心にされておられました。その後、牛の角付きの練習風景をご覧いただきました。二頭の牛が両陛下の直前に迫るというハプニングがありましたが、両陛下は動じられる気配もなく微笑されておられましたました。

031-3tennou.jpg その後、市営の竹沢団地をご視察いただき、低コストモデル住宅の内部までご案内しました。雪対策にご興味を示されましたので、3~4メートルの積雪があるので屋根雪が自然落下するように設計されておりますとお答えしました。また、高床式と低床式との違いについても熱心にお尋ねになりました。
 最後に、錦鯉の養殖場をご視察になりましたが、品種に関しても博識であられ、「大正三色」と「昭和三色」との違いは何かという専門的なご質問もされておられました。

 両陛下はどんな場面でも細やかな気配りをされます。例えば、市民に質問をされる際には、本当に真剣に耳を傾けられます。そのため、予定時間をオーバーする場面が何度もありました。

 翌9日、両陛下は、長岡市厚生会館にて復興に尽力した市民をねぎらわれた後、新幹線で、無事に帰京されました。