約240名の学生に冷や汗をかきながら講義!コメントを見て「ほっと一息」!


 17日、客員教授を務める近畿大学(大阪府東大阪市)に出かけました。
 近鉄長瀬駅からいかにも学生の街という感じの商店街を抜けると、レンガ色の堂々たる正門が見えてきます。
 近畿大学には「学科」ではなく「建築学部」があります。その3年生約240名の学生に対し、「建築の持つパワー~市町村行政と建築」と題して特別講義をしました。


 これだけ大勢になると対話しながらのアットホームな雰囲気の講義が困難になります。「長岡市を知っている人は手を挙げて!」と聞いてもパラパラとしか手が上がりません。本当に知らないのか?手を挙げる気がないのか?
 いずれにしても、反応を手探りで確かめつつ対応するという冷や汗をかきながらの講義になってしまいました。

 私の狙いは、建築学という学問は本当に幅が広い学問であることを知ってもらい視野を広げてほしいということでした。
 この狙いから、第一に、質の高い建築物は、利用者の意識や生活の質を向上させるパワーを持つことを力説。中越地震における木造モデル住宅が被災者を元気づけたこと、「てくてく」がお母さんが相談しやすい雰囲気を作ったこと、また、アオーレ長岡の優れた空間が様々なイベントを誘発したことなどを写真を示しながら解説しました。

 第二に、建築学は、安全性、利便性、経済性、デザイン性、耐久性、環境保全等の矛盾する複数の価値を調和させる学問であり、複数の多様な価値の調和に配慮する能力を育てるパワーを持つ。
 だから、「皆さんは、将来、建築で培った能力を生かして様々な分野で活躍できる可能性がある。」と、力説しました。

 どこまで学生に通じたか不安でしたが、終了後に私の後輩の安藤尚一教授が送ってくれた学生のコメントを見て「ほっと一息」!
 多くの学生が、私が伝えたかったことを理解してくれたことがわかりました。
 パワーポイントの作成に四苦八苦しましたが、その甲斐があったと喜んでいます。
 以下はコメントの一例です。