中越地震5年目の防災訓練 コンセプトは「連携」


091018-1_bosai.jpg 中越地震から5年目の今年、長岡市と川口町とで連携して大規模な防災訓練を実施しました。
 午前7時56分に新潟県中越地方の深さ13kmでM6.8の地震が発生、長岡市山古志地域と川口町で震度6強を観測したと想定し、自衛隊、宇宙航空研究開発機構等も参加する大掛かりな訓練となりました。
 

 

091018-2_bosai.jpg 5年前の災害では、長岡市と山古志村とは異なる自治体であったため、長岡市から有機的な支援ができにくい面がありました。
 そこで、合併後の今回は、長岡市消防本部の最新車両が初めて山古志地域に入るとともに、長岡市災害対策本部を山古志地域に設置することとしました。

 災害対策本部の様子やレスキュー部隊の活躍の様子(写真)等を山古志住民にも実際に見てもらうことで、旧長岡市との連携を実感し、安心してもらうことも訓練の目的の一つでした。

091018-3_bosai.jpg また、川口町との連携も視野に入れ、川口町長から、衛星電話を通じて災害支援要請があり(写真)、山古志地域から川口町に通じる県道を通って応援に駆け付けるという想定で訓練を実施しました。
 山古志地域から川口町に通じる県道は、災害時にも長岡市から川口までのう回路として十分機能することがわかりました。
 

 

091018-4_bosai.jpg また、被害状況調査訓練では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した日本最小の無人飛行船にカメラを搭載して地上100mを飛行し、被害状況を調査しました。(写真)
 飛行船は空中で停止した状態で動画の撮影ができ、中山間地などでの情報確保に力を発揮するとのことです。JAXAでは2年前から飛行船の開発を進め、今回が初訓練だったそうです。